経営者にとり、後継者問題は、社長に任された最後の大舞台と言われます。

しかし、わかってはいても、日々の売上に忙しい中小企業経営者が、今の仕事と併行して後継者問題に取り組むことは、そう簡単ではないようです。現に、日本では1年に7万社が、後継者不在のために廃業に追い込まれています。成婚数が減少、子どもの数が減ることは、そのまま日本の経済力・国力の低下に直結します。ますます税は重く、社会保障制度は崩壊へと進み、住みづらい日本になってゆくことは誰の目にも明らかでしょう。

後継者問題というと、M&Aというキーワードが思い浮かぶ時代になりましたが、外国の資本に会社が買われていくことは、そのまま技術の流出、ひいては人材の流出を促すことに他なりません。

だとすると、オーナー企業経営者や地主さんなど富裕層の方に於かれましては、M&Aの方向に行く前に、手近に家庭のなかで後継者問題を解決していく方法を、もっと注目をされてもよいのではないでしょうか?

 

このまま1年に7万社の勢いで日本の中小企業が廃業を続けると、10年後の日本の技術はほぼ、外国資本に買われてなくなる?との懸念も耳にします。今、現実を見ないふりをちょっとやめてみることから、ひょっとしたら、家も会社も社会も幸せな次世代が、安全に実現するかもしれません。

 

創業70年の会計事務所2代目の妻が、3代の顧問先のご家族の後継ぎ問題を見てきた中で痛感する、親子承継までの問題点と解決法をまとめてみました。

 

 

 

 

 

大塚家具お家騒動を見て思う、親子承継の本当の問題

平成の親族内承継のお家騒動というと、まず大塚家具の勝久会長と一橋出身のエリート、久美子社長のバトルが思い浮かびます。

一代で築いてきた熱い信念の勝久社長と、冷静で理論的解決を探る久美子社長との感情面でのぶつかり合いが、会社を継ぐという段になって世間に公にされた事業承継でしたが、筆者はお客様の相続やご子息の縁談の相談に携わってきた立場で、大塚家具さんのケースは逆に、闘えただけ素晴らしいと感じて拝見しました。

 

親の側は、子に継いでくれと強要して、息子にうるさがられたり、娘に口を聞いてもらえなくなることが恐ろしくてできません。娘は父に取り最後の恋人であり、娘に無視されるようであれば、お父さんは生きていく張り合いもないという方もあります。

子供の側からすると、ワンマンでほとんど家にいなかった、父に対する反抗心があることもあります。これは根が深いです。「お父さんは会社は大きくした点はえらいと思うけれども、私たち家族の気持ちを理解していますか?」と父不在の家庭の淋しさを振り返ります。

一方でお子様側にも課題はあります。会社経営者の子息として、会社存続の社会的意義としての自覚が、まだ育っていないのです。親子間承継での問題点で、子は知ろうとする努力、親は知らしめる努力がさらに問われます。子世代が親子で継ぐ意義に気づいたころには、もう社長は80歳、90歳の高齢なのです。

 

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お子様が大学受験の前、大学卒業の時には、ぜひ話し合ってほしい事業承継問題

冒頭に述べたように、筆者は会計事務所の2代目妻で、創業者義父からの「必ず男子を後継ぎに」命令のとおりに、生きてきました。たまたま長男に3代目を継がせる流れになってきていますが、子ども3人の教育のなかで我が家の後継者問題を振り返るとき、ターニングポイントが2つあったと記憶しております。

1.社長は子供が17歳になったら、継ぐ気はあるか?の確認ミーティングを開始する

子供も高校2年ともなれば、進路を決める段階で、家業に関心を持っているか、まったく気持ちがないか、ある程度つかめてきます。大学の進路の相談に乗りながら、遠回しに、おまえは将来どうしたいのだ?と聞くことは大事でしょう。この時期に親子が相談できる間がらになると、思春期の親への距離感を超えて、大事なことは親の意見も聞いてみる基本形が定まります。

事業承継我が家の場合

 

我が家では、こんなことがありました。小学校から一貫して遊びまわって勉強しなかった長男が高2のとき、バンドのドラムを選びたいから楽器屋に一緒に来てくれと呼び出されました。帰り道に、いきなり茶髪ロン毛の彼から、こう切り出されます。

「かあさん、俺って会計士に向いてると思う?俺にできると思う?」

普段は親子の仲が良いわけではなく、どちらかと言えば品行方正の逆を行くタイプだったので、息子が茶髪にピアスで家業を継ぐことを悩んでいたとは思いもよりませんでした。

「はっきり言うと、向いていないと思う。あなたにはもっと自由なものが合う。でも会計士にならなかったら、母さんもあなたも この家でどんなことになるかわかるね?資格は取ってから、なんとでもなる!会計士になり、やってみてから考えなさい

そんな風に答えたものの、突然の「俺にできると思う?」発言には目頭が熱くなったことを覚えています。以降、息子は大学受験までは親を避けたりしても、その時点からは大事なことは家族と話し合うスタイルができていきました。

ちなみに息子は、会計士試験は3度在学中に受けていますので、当時高校生の妹たちは、毎年の結果を見て、自分が文系に進むのか理系に行ってもいいのか、検討しておりました。お兄ちゃんがダメだったら、私がやらなきゃだめなんでしょと、娘は言っておりました。

経営者の子供は、父の、祖父の働く背中を見て、ちゃんと育っています。それは、環境の力と遺伝子の力です。親子承継の素晴らしさは、他人にまねできないこの部分だと感じています。

 

2.子供が卒業するとき

親子承継がうまくいくいかないに影響するターニングポイントの2番目は、子供が大学を卒業する時期です。このときにも、将来をどうする気なのか確認するとともに、社長からご子息に伝え始めて欲しいことがあります。

それは、経営者ご子息ご令嬢は30歳あたりで結婚をしたほうが楽である

というやや独断的な見解です。子供世代が30歳付近で結婚し、結婚披露宴に上顧客やお取引先もご招待すると、後継者の存在する安心な会社ということで、お客様の信頼をつなぎ留められます。歌舞伎の世界の襲名披露と似ています。

また、息子の結婚当時社長が60歳代ですと、あと10年程度は陰からサポートをして、一人前の社長に教育していくことができます。社長はまだまだ元気で、生まれてくる孫とも時間を過ごしながら、会社の理念を抱っこしながら、口伝えで踏襲させていくことができます。三つ子の魂百までとは、このとこです。

お嬢さんの場合なら、養子でなくても本人の好きな人とまずは結婚していただき、孫を育てながら、15年かけ、お婿さんに社長教育をすることができます。いよいよ引退というときに、お婿さんがやりたくないか不向きとなれば、そのときに M&Aを選択することもできます。まずは、養子を限定で始めるのでなく、好きな人と結婚してもらって、そのあと社長が育てるのです。

一度は親族外承継をしても、お孫さんが育っていれば、また直系に戻すことができるというのは、永続する会社にしていくときの大事なポイントです。

日本には創業1000年を超す企業が9社ありますが、古い歴史の企業もすべてが直系だけで継げてきたのではなく、ときどきに中継ぎを入れて、孫で直系に戻して繋いできていると聞いています。

 

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まとめ 事業承継の極意 子供に継がせたいときのポイント 娘さんの場合は要注意

 

親子間承継がうまくいかない、特にお嬢さんだけのおうちの後継者問題で悩むケースでは、娘さんが結婚する時期になっているのに、会社は誰が継ぐのか、お婿さんが来るのか、何も決まっていないことがほとんどです。養子をとることも、本人のお嬢様はどう思っているのか、親子で何も話し合えていないのです。

この場合、娘さんからすると、結婚を決めるに決められない苦渋が適齢期の間中続くことになります。結果として、結婚のチャンスを逃します。もちろんのこと、社長を継ぐ婿もこなければ、直系次世代のお孫さんも誕生しません。

気楽な結婚で普通に幸せになる道を選びたいけれども、それをしたら、父の希望を叶えられないとわかると踏み出せず、だんだんに婚活の意欲を失ってしまいがちです。

経営者のおうちは、地主さんのおうちは、このようにして代が途切れてきます。会社も家も歴史を閉じるのです。創業者からの苦労の賜物がそこで消えてしまいます。

事業承継の胆は実は、お子さまの結婚に寄与する部分がとても大きいことを、親御様はどうか、ご理解ください。

 

会社を継ぐのか継がないか、自分が社長を継ぐのか、養子をとるのか、他家に嫁ぐのか・・・。

 

それは、最後はお子さん自身の決断です。

しかし、お嬢様も本当は、みんなが喜ぶ結婚で自分も幸せにいたいと願っているのです。もちろんお父様は、娘が幸せになってくれればという気持ちです。

大塚家具の例でも、想像するに、久美子社長自身も勝久社長自身も親子関係を壊すことが目的ではないし、経営者としてビジネスでの最高最善を模索してぶつかっても、親子の絆と愛情は変わることがないと思えます。

お子さん自身がお父様の熱い気持ちと自分の人生のビジョンの板挟みになることのないように、経営者の親御様には、17歳の時、それから大学を卒業した時を起点として、親子間事業承継の話し合いを続けていただくことを強くお勧めいたします。

 

 

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